今回は「小説を書くための基礎メソッド」より、面白い小説の練習法がありましたので、紹介いたします。
文体についての練習法になりますので、初心者の方、必見です。
もしくは今、スランプで伸び悩んでいる方も、文体の基本的な練習をあまりしてきてないのであれば、やってみるのもよいでしょう。
好きな小説を見つける
まずは好きな小説を見つけてみてください。
恐らくはもうあるという方の方が多いでしょう。
その場合は、その中から「一つ」の作品に絞ってください。
どちかというと、好きな「作家」で絞るというようなイメージです。
今回はどういうところが好きとかはあまり考えなくてよいのですが、一つだけ注意して欲しいのが「ストーリーが好きだが、文体は読みづらくて好きじゃない」という作品だけは外してください。
今回は文体に関しての練習法になりますので。
ですが、あまり文体に関して深くは考えなくてよいです。
読んでいて「読みやすい」と感じるのであればそれでOKです。
あとは、できれば「売れている小説」の方がなお、望ましいでしょう。
■ちなみに、ラノベで歴代の売り上げ順位は下記になるそうです。
【1位】とある魔術の禁書目録:3100万部
【2位】転生したらスライムだった件:3000万部
【3位】ソードアート・オンライン:2600万部
【4位】魔法科高校の劣等生:2200万部
【5位】涼宮ハルヒシリーズ:2000万部
【5位】スレイヤーズ:2000万部
【7位】薬屋のひとりごと:1500万部
【7位】カゲロウデイズ:1500万部
【9位】魔術士オーフェン:1400万部
【10位】十二国記:1280万部
※
ねこくまぶろぐ様の記事より引用
逆に避けて欲しいのは小説投稿サイトにある「プロの作品ではない小説」です。
プロではないにしても、PV数がある、つまり人気であるのであればその小説でも構いません。
なぜ、プロや人気であるかにこだわるのかというと、それだけ読者に「受け入れられている」からになります。
つまり、「馴染みがある」文体ということになります。
もし、ここをあまり人気がない文体で練習してしまうと、読者にとって「読みづらい」文体を見に付けてしまうことになります。
文体は作家にとって、スポーツでいうフォームになります。
一度、見に付けてしまった場合は、それを修正するのはかなり苦労します。
なので、見に付けるのであれば、最初から「読者に受けている」文体で練習するのが望ましいでしょう。
よく読み・書き写す
次にその小説を読み込んでください。
読み込むと言っても、最初から最後までを何回も読むのではなく、好きなシーンで良いので何度か繰り返して読んでください。
その後、今度はそのシーンを書き写してください。
紙に手書きでもいいですし、パソコン上で打ち込むでも大丈夫です。
ただ、ここで注意して欲しいのが何も考えず書き写してはいけません。
覚えるくらいの気持ちで集中してやってみてください。
ここは1度だけでもよいですし、何度か繰り返しても構いません。
ただ、ここがゴールではないので、ずっと書き写すだけというのは止めましょう。
ショートショートを書く
次に「ショートショート」を書いてください。
短編でも長編でもいけません。
必ず「ショートショート」にしてください。
もし、ショートショートのネタが思い浮かばなければ、1シーンでもよいですが、できればショートショートの方が望ましいです。
なぜなら、文体の練習とは少し外れますが「物語を完成させる習慣」が身に付くからです。
どうせなら、文体の練習と完成させる習慣も一緒に見に付けてしまいましょう。
そして、ここで意識して欲しいのが、そのショートショートを書く際に、さきほど書き写した小説の「作者」になったつもりで書いてください。
その作者が好みそうな表現、言い回し、句読点の使い方をなるべく意識して真似てみてください。
ここで、ある心配が出てくるかと思います。
そんなことをしたらその作家のゴーストライターみたくなってしまうだろ!と。
安心してください。
大丈夫です。
理由は後述します。
なので、ここでは割り切って、作者の心情をトレースするように文体を似せて書いてみてください。
見比べて直す
書き終わったら、今度は参考にした小説と並べて見比べてみてください。
すると、なんか違うなと思うようなところが出てくるかと思います。
そういうところが出てきたら、修正します。
これを2、3回繰り返します。
ここで注意なのが最大でも3回くらいに留めてください。
そこばかりに時間をかけ過ぎてはいけません。
そして、3回目が終わった後に、それでも参考にした作者とは違う部分が残っていると思います。
その残っている部分が「あなたの個性」になります。
小説の文体に関してはイラストの画風と同じで、完全にトレースすることはできません。
必ずあなたなりの文体の呼吸が残ります。
そこがあなたの個性になるので、「個性が消えそう」という心配はしなくてもよいです。
この練習を何度か続けると、あなたの文体は「プロ級」になっているはずです。
今まで読みづらいと言われていたのなら、格段に読みやすくなっているでしょう。
小説というのは誰に習わなくても書き始められるので、あまり文体の練習をする人はいません。
ここで一度、文体の練習をして、ライバルに差をつけてみるのはどうでしょうか。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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