現在ではストーリーが様々なところで必要になってきています。
また、色々なサイトやアプリでも、気軽にストーリーを投稿できるようになってきました。
その影響で、作家として食べていきたいと考える人も多くなってきたのではないでしょうか。
そんな中、プロの作家として思い浮かぶのが、小説家だと思います。
ですが、小説家はその競争率も高く、なりたいと思っても、その道のりは厳しいです。
そこで次に思い浮かぶのがシナリオライターでしょう。
そして、シナリオライターの中でも、テレビドラマやアニメ、映画のシナリオライターとなるとある意味、小説家よりも難しいと言えるでしょう。
そんなシナリオライターの中で比較的に目指しやすいのがゲームシナリオライターと言えるでしょう。
今回はそんなゲームシナリオライターにどうすればなれるかを解説していきたいと思います。
ゲームシナリオライターを目指すには
以前、未経験でもシナリオライターになる方法という記事を書きました。
ゲームシナリオライターになる方法 未経験でもなれる方法教えます
まずは上記を読んでから、今回の記事を読んでいただけると嬉しいです。
今回は、上記の記事のときとは微妙に状況が変わってきているので、その部分に関しても書いていきたいと思います。
フリーのシナリオライターの場合は、「名乗ってしまえば誰でもすぐになれる」ので、今回はゲームシナリオライターとして正社員を目指す場合について解説していきたいと思います。
実績を作る
以前は、まずはどんな部署でもいいので「まずはゲーム会社に入ること」と書きましたが、現在では少し状況が変わって来ています。
というのも、現在では割と部署の役割がきっちり決まっているところが多いという点です。
つまり、プランナーとシナリオライターの部署が分かれている場合、プランナーで入ってしまうと、シナリオを書きたいと言っても、「それは他部署の仕事だから」と言われて、やらせてもらえない場合が多いです。
なので、入った部署の仕事の枠内でキャリアを積み上げていくことしかできません。
ただ、今でもまだマルチタスクをやっている会社も少なくありません。
しかし、そういう会社は「人手が足りてないので、色々な業務をこなしてもらうしかない」状況であり、ブラック気質なところが多いです。
お勧めはしませんが、敢えて、そういう会社に入ってシナリオを書かせてもらって、経験を積んでから転職するという方法もあるにはあります。
ですが、その方法だと確実に体を壊してしまうので、やるにしても2年というように、時間を区切って、必ず2年後には転職するという意思をもってやる方がいいでしょう。
……実際、そういう会社の場合、「自分がいないと回らない」という状況になるので、「辞められない」というような心境になり、なかなか転職しなくなるということになるので、本当にお勧めできません。
言ってしまうと「自分がいないと回らない」というのはなく、「意外と自分がいなくても回る」ので、あまり気にせず、転職した方が良いです。
話が少しそれましたが、とにかくシナリオライターとして採用されるには、「実績」が必要です。
過去にシナリオライターとして働いていたと言えば、まずは第一段階はクリアしたと言えるでしょう。
それでは「未経験者」ではダメなのかというと、そうではありません。
ただ、以前の記事でも書いたように「なろうの小説で書いている」や「自作のゲームシナリオを書いた」というのでは難しいと言えるでしょう。
その場合は「書き慣れているが素人」という判断をされることが多いからです。
では、どういったことが「経験」とみなされるかです。
まずは「仕事」としてやったことがあるかどうかです。
そこが線引きになります。
例えば、ソーシャルゲームのシナリオを受注して書いたことがあるや、舞台公演のシナリオを書いたなど、公の場に出したという経験です。
この場合は「フリー」でやっていたという言い方をすれば、「経験者」として見てくれるはずです。
ただし、最近ではゲームのシナリオを受注すること自体が難しくなってきています。
それはゲーム業界が「シナリオは誰でもいいから安く仕上げる」という考え方から「高くてもいいから有名な作家に書いてもらう」という方向にシフトしているからです。
なので、ほとんどのシナリオの発注は有名な作家か、すでにその会社と仕事をしているシナリオ制作会社に限られてしまいます。
しかし、今からシナリオライターを目指そうと思っている場合は、この方法は難しいでしょう。
では、どうするのかというと、「学校に通う」という方法があります。
つまり、「シナリオ教室に通う」という方法ですね。
「なんだよ! 金かかるのかよ!」と思ったでしょうか?
そうですね。未経験の場合、お金を払って「勉強」する必要があります。
考えてみてください。
医者になるのに、「お金をかけずに」なれるでしょうか?
教師になるのには? 美容師になるのには?
いずれも「専門技術」が必要な職種はお金を払って勉強をします。
シナリオライターも「専門職」です。
もちろん、お金を払わずに独学でシナリオライターになる人もいます。
ですがその場合は必ず「結果」を出して、始めてシナリオライターとしてやっていけるわけです。
つまり、何かしらの「賞」や「経験となる実績」を経験したということです。
もし、そういう「結果」があれば、それが「経験」となるので、改めて教室に行く必要はありません。
ですが、今回はその「結果がない」状態で、どうやってシナリオライターになるかという点でのお話です。
中には「面白いシナリオが書ければいいのではないか?」と思う人もいるかもしれません。
ですが、悲しいことにゲーム会社に送ったシナリオはほぼ「読まれることがない」です。
というより、採用者も「読んでいる暇がない」ことが多いです。
また、以前より何度も書いていると思いますが、「面白い」というのは人それぞれの感性です。
自分が面白いと思っていても、相手も面白いと思ってくれるかは別の問題です。
では、どうやって判断するかと言うと、どうしても「肩書き」を見ることが多くなってしまいます。
例えば、小説家としてデビューして本を出した、その本がアニメ化された、前の会社でメインストーリーを書いていた、舞台の台本を書いたことがある、などなど、「仕事」としてやってきたかどうかで判断することが多いというわけです。
そんな中で、「何も経験はありません。やる気はあります」と言われても、採用者としては見送らざるを得ません。
ですので、少しでも「経験者」ということを言うためにも、「教室に行って勉強をした」という「実績」になります。
これは「専門学校に通った」と同じくらいのアピールポイントになると考えてください。
ただ、あくまで良くも悪くも「専門学校」と同じなので、やはり「仕事」としてやったことが経験者と比べると見劣りしてしまうのは事実として受け止めなければなりません。
なので、教室に通って勉強したというのは、ギリギリスタートラインに立てたかどうかくらいなので、他の部分で色々とアピールする必要があります。
受ける会社のゲームをやりこむ
次にやることは「受ける会社のゲームをやりこむ」です。
これはプランナーの記事の時でも書きましたが、シナリオライターを目指す場合でも同じです。
プランナーの場合は「仕様面」を中心に「イベント」などを抑えていきますが、シナリオライターは「シナリオ面」を中心に「仕様」を抑えていきます。
最低でも、「好きなキャラクター」と「好きなストーリー」を言えるようになっておきましょう。
また、好きなキャラクターに関して、どうして好きなのか?と聞かれた際は「キャラの内面」のことを答えましょう。
「イラストが好き」というのは微妙です。
また、ストーリーの見せ方なども、「他のゲームと比べてどうか」という点も抑えておくとよいかもしれません。
では、なぜ、受ける会社のゲームをやり込む必要があるかと言うと、「ゲームの仕様を知っていれば教えることが少なくて済む」というのがあります。
つまり、「〇〇のイベントのショートストーリーを作って」と言われても、「ああ、あのことか」とすぐにわかります。
もし、なにもやっていなければ、「どこの部分ですか?」と聞くか、闇雲に書いて全然違っていて怒られるか、慌ててゲームをやって確認するかということになります。
採用者としても、ゲームのことをわかっていれば、すぐに動けるという「メリット」として考えてくれます。
なので、経験の部分で不安がある場合は、「受ける会社のゲームをやり込むことで情熱を伝える」という方法も効果的なので、是非、やってみてください。
転職サイトに登録する
ゲーム会社に転職する場合は転職サイトに登録し、エージェントに頼る方法がベターでしょう。
自分で入りたい会社のホームページを見て、自分で採用の手続きを取るという方法もありますが、これは物凄く面倒くさいです。
また、ホームページ上では募集していなくても、転職サイトの方には採用情報を送っているという会社も少なくありません。
また、エージェントはこちらの情報を見て「受かりそうな会社」をピックアップして紹介してくれます。
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では、その転職サイトはどうやってお金を稼いでいるかと言うと「採用した際の成功報酬として企業から」お金をもらいます。
なので、「成功」させないと転職サイト側にはお金が入って来ません。
ですので、エージェントも「受かりそうな会社」を探して紹介してくれるわけです。
未経験であるなら、特に未経験でも採用してくれる会社を紹介してくれます。
ゲーム業界に転職したいのなら、まずは転職サイトに登録してみることをお勧めします。
私も初めてゲーム会社に転職できたのも、それから他のゲーム会社に転職したのも全て転職サイトのエージェントの方の紹介です。
登録は無料なので、登録してみるとよいでしょう。
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では、今日のところはこのへんで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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