ソーシャルゲームのプロットの作り方!これで売り上げ激減を回避!

シナリオディレクター編

ソーシャルゲームでのプロットは普通のプロットとは違うのだろうか、違う場合は書き方がわからないと最初は思うのではないでしょうか。
今回はソーシャルゲームでのメインストーリーのプロットの作り方について解説していきます。

ゲームのプロットの作り方は異なる

ストーリーのたたき台を作る上での書き方は普通の場合と同じです。
ソーシャルゲームにおいてのプロットは考える方向性は普通の場合とは異なってきます。

普通のプロットの書き方に関してはこちらで解説してますので、見てみてください。
仕事で使えるシナリオや小説のプロットの書き方のコツ

普通のプロットと大きく違うところは「完結させない」というところです。
基本的にソーシャルゲームは日々更新していくことになります。
ですので、物語自体を終わらせることはできません。

例外としてはクローズするときですが、最初からこれを考える必要はありません。
クローズが決まった際に相談して、ストーリーの落としどころを決めましょう。

ソーシャルゲームのプロットは「どう続けていくか」が主題となります。
つまり、どう盛り上げていくかを中心に考えていきます。
そして、ユーザーの反応によって、軌道修正もしていかなくてはなりません。

この辺りはどちらかというと連載漫画の時のネーム作成に似ているかもしれません。
ですが、ソーシャルゲームの場合、大きく違うのは「運用スケジュール」にも関わるところです。
漫画の場合はテコ入れとしてすぐに新キャラを導入したり、新たな敵キャラ、新たな能力など自由に出すことができます。
それがソーシャルゲームですと、簡単にはいきません。

新キャラや新たな敵を出す場合はイラストやボイスが必要になってきます。
その場合は少なくとも出すまでに2か月は見ておいた方がいいでしょう。
そうなった場合、更新頻度にもよりますが2か月先までは新たなキャラなどは出せません。
それを踏まえた上で、ストーリーを作っていかなければなりません。

運用計画と合わせて考える

ソーシャルゲームの場合、多くの部署、人間が関わりながら作っていくことになります。
ですので、ストーリーの流れのみを考えて作るわけにはいきません。
逆にリリースするコンテンツを考慮して、ストーリーを練っていく必要があります。
また、新しい要素を入れる際には、システムエンジニアによる開発も必要になってきます。

ソーシャルゲームのメインストーリーの作り方としてはメインキャラのみを使ってストーリーを組んでいく方式があります。
この方式であれば、特に運用スケジュールと合わせて考える必要はありません。
(とはいえ、必要となってくる新たな素材の発注はありますが)
ストーリーの面白さのみを考えて作れるので、ライターの負担は少なくて済みます。

ですが、ソーシャルゲームの場合はキャラクターが売り物であることが多いです。
その売り物であるキャラクターを紹介できる場を無くすのは勿体ないです。
メインストーリーはイベントストーリーと違い、ずっと続いていきます。
ユーザーもストーリーを追っていく中で、メインストーリーに出てくるキャラクターが自然と愛着が湧いてきます。

そして、その愛着が湧いたキャラクターが手に入るとなれば、悩んだ末にガチャを引くことになるでしょう。

ゲームとはいえ、商売です。
売り上げのことも視野に入れながら、ストーリーも考えていくべきです。
ストーリーが面白く、ユーザーに好評でも売り上げが悪くてクローズになっては意味がありません。

ブロックごとに分けて考える

いくらソーシャルゲームのメインストーリーは終わらせられないと言っても、ずっと同じ敵と戦っているとユーザーも飽きてしまいます。
ですので、一旦の大枠の敵を作り、その敵を倒すという流れにするといいでしょう。
漫画でいうとドラゴンボールの「フリーザー編」「セル編」「ブウ編」といったブロックになります。

最初にこの大ボスを立て、それをどう倒していくかの流れを組みながら、リリースされるキャラを絡めていくという考え方になります。
このようにプロットを立てていけば、「いつまで」に「どんな素材」が必要かが洗い出せます。
これはソーシャルゲームではかなり大切な考え方になります。
素材は急には用意できないのです。

逆に言うとこのプロットさえ出来てしまえば、各部署に共有すれば、各担当者が必要になるであろう素材を洗い出してくれます。
決して、このプロットをテキストチームやプランナーだけが持っているという状況はお勧めできません。
大勢で仕事をしているわけですから、なによりも「共有」が大事になってくるのです。

方向転換も必要

映画やドラマなどの完結する作品とは違い、続いていくソーシャルゲームのプロットは日々、修正と更新をしていく必要があります。
漫画の連載などで使われる、テコ入れですね。

ユーザーの反応や売り上げを見て、テコ入れができるのであればやっていくべきです。
「もうこれで確定しているから」という考えに固執して、悪くなっていく状況をただ眺めているだけではいけません。

ソーシャルゲームの中ではいわゆる「施策」という部分で、主にプランナーが考える箇所です。
ですが、メインストーリーも立派な「施策」のうちの一つになります。
メインストーリーで何かしら施策を打てるのだとすれば、変更していくことも視野に入れましょう。

たとえば、人気が出るであろう主力キャラを早めに出すことや、ストーリーの盛り上げ部分を再考し、もっと盛り上げられないかを考えるという感じです。
あとは更新頻度を早めるというのも手ですね。
メインストーリーを楽しみにしているユーザーのログインが増え、DAUアップに繋がります。

今回は実際の作り方というより考え方を中心に書かせていただきました。

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それでは今回はこの辺で。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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