絶対に見直した方がいい!ゲーム会社によくあるマルチタスクの危険性

プランナー編

ゲーム会社で割りと多いのがマルチタスクという状況です。
今回はこのマルチタスクについての注意を書いていきます。
※多くのマルチタスクをこなすことで、日々、タスク消化に追われ、タスク過多の状況になっている方に向けての記事となります。
マルチタスク自体を否定しているわけではありません……(小並感)

マルチタスクになる原因

ゲームを作るには、本当に様々なタスクが発生します。
プランナーの業務だけでも、イベント企画、キャラクターステータス設定、スキル仕様作成、アイテム仕様作成、お知らせ作成など上げていくとキリがありません。
下手をすると、キャラクター設定書作成や各所の細かいテキスト、スクリプト作成、果てはボイスの収録や事務作業も発生する場合があります。

それらを一人がやるなんてこともあり得る現場もあります。
これは純粋に人が足りないからという部分と、「やれる人がいないから」とできる人に押し付けるということでマルチタスク化していきます。

人は基本的に「やりたくない仕事はしたくない」です。
当然、やりたくない仕事は誰かに押し付けようとします。

もちろん、単に「やりたくない」と言うと「仕事を選ぶな」と怒られます。
ですので、自分の作業がいかに大変かを説明し、これ以上はタスクを増やされるのは困ると交渉します。
そこで、上司は「この人はこんなに大変な仕事をしているのか」と認識を持ちます。

ただ、誰かがやらなくてはいけません。
そこでやれる人に「お願いして」やってもらいます。

私もそうなのですが、基本的にマルチタスクでタスク過多になる人は、この交渉が下手です。
断れずに、「まあ、残業してやればいいか」と考えて引き受けてしまいます。
(ここで上司には「引き受けるくらい余裕がある仕事しかしてないのか」と思われてしまう危険があります)

そして、「お願いしやすい人」にドンドンタスクが積みあがっていき、マルチタスク化していくことになります。

マルチタスクは「できる人」が陥ることになります。
「できない人」に頼むと業務が滞ってしまうので、当然ですね。

また、はっきりとした「管理者」がいないと個人個人のタスクを把握する人がいないことになります。
そうなると、どの人がマルチタスクになっているかわからない状態になります。
どのくらい大変な状況になっているかは、本人以外はわからないので、さらにドンドンとタスクを「お願いされる」ことになっていきます。

マルチタスクはデメリットだらけ

マルチタスクをしている人は「自分がやらないと回らないから仕方なくやっている」という善意の気持ちを持っていることが多いです。
(もしくは断ることができない人ですね)
ですが、この善意は返ってデメリットにしかなりません。

 業務の内容を知っている人が1人しかいない

 誰もやりたくない業務が多いので、他の人は基本、関わらないようにします。

 そうなると、その業務内容を知っているのは、その人しかいないということになります。
 いざ、タスクが詰まっていて他の人が手伝おうとしても、すぐに手伝うことができません。
 説明する時間があれば自分でする、ということになります。
 そうなると結局、業務の共有化ができるタイミングが失われ、結局、業務内容を他の人が把握することはなくなります。

 また、そういう状況を回避するためと、「業務内容を資料化して」という上司がいます。
 ですが、本人はマルチタスクに追われているので、そんな資料を作っている暇はないのです。
 これは完璧にその上司が、その人の業務内容を把握していない証拠です。
 マルチタスクに追われ、手が回らないといういざというときに頼っても無駄でしょう。
 頼りになる上司は「マルチタスクになる前」になんとかしてくれています。

 影響範囲が大きい

 マルチタスクということは多くの種類のタスクをこなしているということです。
 つまり、色々な作業に関連しているわけです。
 そこで、そのマルチタスクをしている人が休むとどうなるでしょうか?
 上でも書きましたが、業務内容を把握しているのは本人だけです。
 一気に、色々な業務が停止してしまいます。

 もちろん、有給もとり辛くなるでしょう。
 有給をとりたいときに上司に相談するとこう言われるでしょう。
 「業務に差し支えが出ないならいいよ」と。
 
 業務に差し支えが出ないわけがありませんね。
 これは前もって、タスク消化を頑張り、丸々仕事をしなくてもいいくらいタスクを巻かなくてなりません。
 
 ただ、これをやってしまうと「あれ? まだ余裕あるのかな? もう少し作業を頼んでもいいかな?」となりかねません。

あまり評価はされない

マルチタスクで色々な作業をしているので、本人的には評価されているだろうと思いがちです。
ですが、現実は違うことが多いです。
他人は「他人の苦労」はわかりません。

必死になってタスクを消化している状態でも、他人からは日々のタスクを消化しているようにしか見えません。
一種のルーチンをこなしているように見えるのです。

たしかに、中には「あの人がいなかったらプロジェクトが成り立たない」という人はいるでしょう。
ですが、それは上司に思ってもらわないと評価に繋がりません。
そして、上司がそう思っているなら、マルチタスクという危険な状態をなんとかしようとしているはずなので、そんな状況には陥っていないはずです。

 専門性がある仕事のほうが給料が高い

 冷静に考えてみてください。
 たとえばとても人気があるイラストレーターや3Dエンジニア、UIデザイナーがいたとします。
 この分野はその人の技術に紐づいていますので、本人にしかできません。
 (他の人でも同じ作業はできるかもしれませんが、同じクォリティにはなりません)
 ですので、会社としてはいてもらわないと困るわけです。
 そうなると、当然、辞めていかないように高い給料を払います。

 逆にマルチタスクをしている人はどうでしょうか。
 会社からすると「細かい作業をたくさんしている」という認識ですが、「変わりはいくらでもいる」と考えるでしょう。
 そうなれば、最悪辞めてもいいと思っているので、ほどほどの給料にします。
 (現場としてはとんでもないという話になりますが……)

 会社としてはその人しかできない専門性がある仕事をしている人のほうが大事になります。
 つまりは「量」ではなく、「質」のほうが重要なんですね。
 マルチタスクをしている場合は、数多くのタスクを消化しないといけないので、一つ一つのタスクをどう早く消化するかになっていきます。
 (早さという点が「質」として評価されることもありますが、稀でしょう)

 会社からは「替えが利く」と思われてしまうことが多いです。

思うほど深刻な状況にならない

これはマルチタスクに追われ、追い込まれた人に多いのですが、「パッと辞めて上司を困らせてやる」と考える人がいます。
タスクを共有しないで、自分が辞めることで現場を混乱させることで、最後の抵抗をしようというわけですね。

たしかに、影響は出ます。
周りは焦るでしょうし、業務も滞るでしょう。

ですがその状態も長くて一ヶ月くらいでしょう。
一ヶ月くらいすると、新たなマルチタスクをする人が同じポジションに入り、苦労しながら業務を回し、また平穏な状態に戻るでしょう。

こういうのは自分が思っているほど、影響は出ないものです。
そして、意外と困るのは現場だけで、上司はそこまで困らなかったりします。

身を犠牲にした復讐も不発気味になるでしょう。

まとめ

マルチタスクを一人で抱え込んで苦しむのはデメリットが多い上に、報われることが少ないです。
たしかに、チーム内からはマルチタスクをすることで頼られ、居心地がいいかと思います。
ですが、やはり自分の苦しみは、なかなか相手には伝わりにくいです。

タスク過多になっているなら、信頼をおける人に相談して、状況を改善してもらいましょう。
本来であれば、必ず個人のタスク状況を把握している管理者がいるはずなのですが、管理者がいればそんな状況にはなっていないと思います。
そんな場合は思い切って、転職してみるのもいいでしょう。

決して、「自分がいないとこのチームは成り立たない」と無理しないようにしてください。
(相応の給料をもらい、ちゃんと納得しているのであれば別ですが)
そして、体が資本です。
体を壊しては元も子もありません。

今ではかなり改善された会社が多いですが、まだまだゲーム会社では体と精神をやられる人が多いです。
自分の心身を労わって仕事をしていきましょう。

それでは今回はこのへんで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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