小説の書き方の勉強の為に講座に通うべきかを解説

シナリオライター編

小説投稿サイトに投稿してもPVが伸びない。

新人賞に出しても1次が突破できない。

こんなことが続くと、自信がなくなり、書くことが怖くなってしまいます。

逆にこれで自信が無くならない方がマズいです。

原因は周りにあり、自分の小説は面白いはずだという心境から抜け出せないからです。

自信がなくなるということは、「自分の技術が足りない」と気付いたということです。

この気付きは大きな一歩を踏み出すチャンスです。

この大きな一歩を踏み出すというのは「勉強を始める」チャンスということです。

私もライターとしての一歩を踏み出したのは「新人賞の1次を7回連続で落ちた」ときです。

ここで、「独学」というものに限界を感じました。

おそらく、この記事を読んでいるあなたも同じではないでしょうか。

そんなときに頭を過るのは「講座や学校に通うべきか」というものです。

今回はそんな悩みに関して解説していきたいと思います。

この記事を読んで、今後、どうしていくかを決める参考にしてください。

講座・学校に行くメリット

まずは、講座や学校に通うメリットについて書いていきます。

メリットは下記になります。

・文法やストーリー、キャラクターの作り方を基礎から学べる

・講師に小説を読んで貰える

・仲間に触発されるので書くモチベーションが上がる

・デビューするチャンスがある

この4点が大きなところでしょう。

では一つずつ解説していきます。

文法やストーリー、キャラクターの作り方を基礎から学べる

まず、1番のメリットは基礎から学べるということでしょう。

講師の方が噛み砕いて、わかりやすく説明してくれます。

また、その教わったことに対しての課題を出してくれるので、知識だけ終わらないということが大きいですね。

独学の場合、知識で止まる場合が多いです。

また、講師の方はプロなので、実体験を踏まえて色々と教えてくれます。

こういうのはネットなどにはあまり載っていない情報なので、講座や学校に通うメリットとしては大きいでしょう。

講師に小説を読んで貰える

書いた小説といのは、「誰に読んで貰うか」というのは本当に重要です。

これは以前に下の記事でも書きましたが、下手な人に読んで貰うと返ってマイナスになります。

〈小説 創作作品の感想をもらべき人〉

ここで、講師の人に読んで貰えるというのはかなり身になると思います。

アドバイスの仕方も上手いですし、自分の書いた小説に対してのアドバイスなのですごくわかりやすいです。

この体験は「講座・学校に通うことでしか」得られません。

よくTwitterなどで、「小説読みますよ」と言ってくれる人とは、全然違うと実感できるでしょう。

また、この体験は例えデビューして「担当者」からアドバイスを貰うのとも、違います。

もし、学校や講座に通うことになった際は、1作でも多く読んで貰えるように、ガンガン提出しましょう。

学校や講座側としても、「デビュー」させると実績になるので、やる気がある生徒に関しては真摯に対応してくれるはずです。

仲間に触発されるので書くモチベーションが上がる

独学でやっている場合はなかなか仲間というのができないことが多いです。

仮に、仲間を作ろうと思いSNSなどで創作の仲間を見つけたとしても、「生活リズム」が違う人達ということが多いので、逆にモチベーションが下がる可能性があります。

どういうことかというと、学校や講座に通っている場合、周りは「同じカリキュラム」で進んでいます。

そして、同じ課題が出されている仲間です。

嫌でも、自分と比べられる環境ということです。

そんな中、書いていなければ焦りますし、辛い時でも周りがやっていれば、頑張れるものです。

この「同じ環境」というのが大きいです。

SNSなどで集まった人達だと、「書く時間」も「書く題材」も「書く分量」も違います。

そこで「差」ができても、「あの人は時間があるから」と言い訳ができてしまいます。

そうなると、自分が書いていなくても「大丈夫」と思ってしまうわけです。

あとは、一緒に勉強している仲間ということで、やっぱり結束は強くなりますね。

SNSなどで顔を合わせることのない人とは、やっぱり関係性は薄くなり、無難なアドバイスしか出せなくなります。

デビューするチャンスがある

これは通う学校や講座によるのですが、その学校や講座独自のデビュールートがある場合があります。

作家を輩出する場所ですから、作家が必要なところとも関係性が築けている場合が多いです。

その際、突発的に小説やシナリオなどが欲しいとなった場合、学校や講座に話が行くことがあります。

また、講師の方が直接、そういう案件を持っているということもあります。

例えば、仕事を手伝うなんてことがあったりもします。

こういうルートは「新人賞」を通らずに「デビュー」することも可能です。

また、「デビュー」してしまえば、「プロ」となるので、その先は自分から「営業」することがしやすくなるというわけです。

例えば、今、ソシャゲが数多くリリースされていますが、ゲームではたくさんのストーリーが必要です。

「プロ」という肩書があれば、ゲームに対して未経験でも採用される可能性は大きいわけです。

ただし、ここには注意がありまして、誰でも平等にそのチャンスが与えられるわけではありません。

学校や講座側も下手な人を紹介すると、関係性が壊れる可能性があるからです。

ということは、自ずと「上位」の人たちから選ばれるということになります。

なので、この「上位」に入っていないといけません。

……ただ、ここで「上位」になれないようであれば、「プロ」になることはそもそも難しいと言えるでしょう。

デメリットについて

次に講座や学校に通うデメリットを書いていきましょう。

大きく分けて書きになります。

・お金と時間がかかる

・講師と合わない

・周りに流される

それでは一つ一つ解説していきましょう。

お金と時間がかかる

大抵の人はここが一番のネックになっているところでしょう。

お金はあっても通う時間がない、もしくは通う時間はあるがお金がない、などが考えられるでしょうね。

社会人の場合は前者で、学生の場合は後者になるでしょう。

学生の場合は親をどう説得するか、という話になるかと思います。

少し話が逸れますが、もし、大学と小説の専門学校のどちらに通うかを迷っているなら、私は「大学」にする方をお勧めします。

なぜなら、「小説家」には後からでもなれるからです。

大学に通う18歳からの時期は物凄く大事です。

大学を蹴って「小説の専門学校」に行った際に、小説家になれなかった場合、つぶしがききません。

一度、「プロ」として10年以上続けている人が何人いるかを実際に調べてみて欲しいです。

本当に一握りだと実感するはずです。

では、実際に考えてみてください。

小説の専門学校に通い、そこで小説家になれたとしましょう。

20歳から小説家としてスタートです。

頑張って10年続けたとすると30歳です。

そのときに落ち目となった場合、30歳からどうやって生活していくのか、というところも考えておかなければなりません。

なので、私としては大学にいき、就職もし、会社に通いながらでも「書ける情熱」がないとプロになるのは厳しいと思います。

そうなると、今度は時間がなくなるという問題点になります。

その場合、2つの方法が考えられます。

1つ目は、4年くらいは生活できるくらいお金を貯めて、仕事を辞めて通うというものです。

もう1つは、「夜間」や「通信」の講座に通うというものです。

1つ目はかなりリスクが高いです。

ただ、しっかりと学校や講座に通う中で、「書く技術」というのをしっかりと習得すれば、ライターとしての職業も視野に入れられるというメリットもあります。

これは他の専門学校と同じですね。

小説の学校や講座も「ライター」としての技術を勉強しにいくところになります。

私は2番目の方の「夜間」の方を選択しました。

仕事をしながら、仕事終わりに「講座」に通っていました。

この場合、「書く時間」の捻出に苦労しましたが、リスクという点では、少なく書く技術を見に付けることができました。

講師と合わない

これは習う講師によって、自分が教えてほしいジャンルと合わないという可能性もあります。

例えば、国語を勉強したいのに、数学の先生に教えてもらうというような感じです。

基本的な部分では勉強になるのですが、自分の書きたいジャンルと合わない場合、アドバイスに関しても自分が思うようなものが貰えない可能性があります。

これを避けるためには、ちゃんとその学校や講座の講師の方が、どんな「ジャンル」を書いているのかを「絶対」に調べましょう。

その講師に教えてもらいたいと思えるかどうかで、入ってからのモチベーションが変わってきます。

「学校に入れば自然に作家にしてもらえる」みたいに考える人も多いですが、間違いです。

塾のようなところと考えてください。

たとえ、東大の合格率が高いという塾でも、全員が受かるわけではないですよね?

塾に通い「しっかりと勉強した人だけ」が合格していくわけです。

それは小説の世界でも同じです。

「学校や講座に通っていること」だけで満足してはいけません。

それでは「参考書を買って満足している」のと同じになります。

周りに流される

これはメリットで書いた、「仲間がいることによりモチベーションが上がる」部分と同じになります。

これを逆に言うと仲間がいることでモチベーションが上がる場合と下がる場合があります。

どういうことかというと、「サボる」人と一緒にいると「サボりがち」になってしまうということです。

小説の学校で聞いたのが「豊作の年」と「不作の年」があるそうです。

これは、レベルの高い人が集まった年、というわけではなく、「やる気がある人」が多かったということです。

周りが頑張っていれば、自分も頑張ろうと「書きます」

そして、書いていれば上達していきます。

上達していけば、デビューが見えるというわけですね。

「学校に通っていることに満足」している人が陥りがちな落とし穴です。

学生で親にお金を出してもらった場合、この落とし穴にハマる人が多いそうです。

自分でお金を出した際は、「無駄には出来ない」という思いがあるので、頑張る人も多いのだそうです。

総評として

最後にメリットとデメリットを合わせて考えた際に、私なりの考えを書かせていただきます。

私はやはり「独学では限界がある」という考えです。

もちろん、独学でデビューする人は大勢います。

ですが、デビューしてから「プロで居続ける人」というのは、基礎ができていないと難しいと思います。

なので、そういう点で考えた際に、学校や講座に通うことは基礎的な力を付けることと、「プロ目線」を学べることが大きいと思います。

プロになった際の裏側も知ることができます。

学校や講座に通う前は「デビューさえすれば、何とかなるだろう」と思っていましたが、通った後では「デビューしてからが勝負」という思考に切り替わりました。

なにも数百万の授業料がかかるところに通えというわけではありません。

探せば、月に1万くらいの講座はたくさんあります。

そして、なにも「小説」の講座でなくてもよいのです。

「シナリオの講座」でも十分、勉強になります。

この辺りの解説はまた、今度、書きたいと思います。

独学に限界を感じているのであれば、「学校や講座」も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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