構成とは?ストーリーの作り方について

小説や漫画、シナリオを書こうと思った際に、「どういうお話にしようかな?」と考え、いいネタが思いついたら、さっそく「よし!書こう!」と意気込んで書いていませんか?

確かに、それでも書けます。

書けてしまいます。

ですが、それが「面白いか」というのは別の話です。

これを料理に例えてみましょう。

とても良い高級な素材が手に入ったとしましょう。

これが「ネタ」になります。

その素材を使って、「適当に」料理したとしたら「美味しくなる」でしょうか?

物凄い奇跡で「美味しくなる」かもしれませんが、ほとんどの場合、「美味しくない」料理になると思います。

では、美味しくするにはどうするでしょうか?

そう「レシピ」を調べると思います。

その「素材をどうやったら美味しい料理にできるか」というのが「レシピ」になります。

そのレシピこそが「構成」になります。

ここで、こう思う人がいるかもしれません。

「みんな同じレシピなら、同じ料理しかできないから、オリジナリティがなくなる」と。

ですが、どうでしょうか?

世の中に「カレー」屋は1店舗しかありませんか?

全部同じ味ですか?

違いますよね。

同じレシピながらも、「オリジナルの隠し味」が、それぞれの店舗の「味」となってきます。

つまり、「基本的な構成」を学びつつも、それを基本に、自分自身の「隠し味」を付けていけばいいのです。

それで、全く違う味になっていきます。

ですが、そもそもの「カレーの作り方」を知らなければ、「隠し味も何もない」ですよね?

なので、まずは基本作り方ということで、「構成」を勉強し、見に付けなくてはなります。

ということで、前置きが長くなりましたが、今回は構成について解説します。

結論を最初に書きますが、構成とは物語のシーンを見せる順番を決めることを指します。

プロットや箱書きを作るのは、構成をしやすくするためでもあります。

構成の形式としては起承転結や序破急、三幕構成などがありますが、こちらは別の機会に解説したいと思います。

今回は構成そのものについて、考えていきます。

なぜ構成が必要なのか

先に言っておきますと、物語を作る際に構成することが必須かというとそうでもありません。

構成せずに書くことはできます。

では、なぜ構成が必要になるかというと、それは『読者に正しく伝える』ことと『面白さを強める』ために行います。

この2点を気にしないのであれば、構成する必要はありません。

思うままに書いて完成させてください。

ですが、その場合、その作品のポテンシャルを引き出せずに終わってしまうでしょう。

せっかく物語を描くのですから、読者に意図を正しく伝えて、もっと面白く感じてほしいものです。

では、まずは正しく伝えるという点を解説いたします。

物語は同じストーリーだったとしても、見せ方によって全然違う受け取り方になります。

例えば、Aという人物がBという人物を殴るシーンがあったとします。

そのシーンだけを描いただけでは、読者はなぜ、AはBを殴ったのかがわかりません。

ですが、そのシーンの前後に、AがBに嫌がらせをされたシーンがあると、読者はAはBに対して恨みをもって殴ったとわかります。

逆に殴るシーンの前に、BがAに対して、何か負い目を感じていて、殴られることで清算したいというシーンを描くと、どうでしょうか?

一気にAとBの間には友情があることがわかります。

こういう場合、台詞や地の文で説明しがちですが、シーンで見せた方が読者に対して説得力が増します。

読者に意図を正しく理解してもらうためにどのようなシーンを入れるか、どの順番にするかという観点で構成していきます。

次に面白くするためについて解説します。

どちらかというと、こちらの方が構成するメリットが高いと言えるでしょう。

同じストーリーだとしても、シーンの順番によって、面白さは格段に変わってきます。

例として桃太郎をあげてみましょう。

桃太郎は、おばあさんが川で洗濯していると大きな桃が流れてきます。

それを持って帰り、割ってみると中から男の子が出てきます。

その男の子が成長すると、鬼退治の旅に出ると言い出します。

おばあさんたちは桃太郎にきび団子を持たせて旅に出します。

桃太郎は途中で犬、猿、キジにきび団子を渡して家来にし、鬼ヶ島へと向かいます。

鬼ヶ島に到着した桃太郎は鬼と戦い、勝利して鬼が持っていた財宝を持って村へ帰ります。

順番に描くとこんな感じでしょうか。

では、構成によってこれをどう変化させられるでしょうか。

例えば、最初に鬼と少年が対峙するシーンを描いたとします。

すると読者はなぜ、少年が鬼と対峙しているのかという疑問が出てきます。

そこで、最初のシーンを描いていくのです。

それだけでも変化が生まれます。

犬、猿、キジを仲間にするところから始めてもいいでしょう。

読者はなぜ、少年が動物を仲間にしようとしているのか、という疑問を持たせることができます。

人間というのは謎があれば解きたがる生き物です。

少しでも気になったことがあれば、解決するまではつい見てしまうものです。

クイズ番組などがいい例です。

桃太郎を時系列通りの順番で描いていても、謎は出てきません。

見せ方に寄って謎を作り、それに対して読者を気にならせて、引き込むのです。

構成の効果を勉強するのに効果的なのは映画『メメント』がお勧めです。

メメントはまさに構成によって面白くしています。

メメントは時系列を逆から描いています。

結末から始まり、スタートへ向かっていくという変わった構成をしています。

この構成により物語が最大限に面白くしているいい例になるでしょう。

意外と本人では気づきづらい

ただ、この構成の部分ですが、書いていると意外と自分では効果的な構成に気づきづらいという点があります。

自分で描いた作品がなかなか第三者的な視線で見るのが難しいのと同様に、構成についても効果的に組み替えるのが難しいです。

それは、作者の頭の中では完璧に描かれているからです。

プロットや箱書きを目の前にしたとしても、頭の中では既に効果的なシーンとして完成しているので、なかなか、第三者視点では見れないものです。

なので、こういうときは第三者に見てもらうのが一番いいでしょう。

小説家や漫画家がプロットやネームを作るのは、編集者に構成を見てもらうと言う意図もあります。

この構成という部分は誰にでもできるわけではありません。

物語の流れを熟知した編集者視点を持った人でないと、構成していくのは難しいです。

構成について知らない人に相談してしまうと、逆効果になる可能性が高いです。

構成は正しく行えば「面白く」なりますが、構成を間違うと「面白くなくなり」ます。

構成を相談する人に関しては、作品を読んでもらう以上に注意が必要となります。

それでは今回はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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