ゲームのシナリオライターになりたい。
執筆したものを賞に出して見ても1次が通らない。
4、5作書いてもその状況が続いている。
そんな悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。
そういう場合は学校や講座に通ってみるのも有りです。
今回は学校や講座に通うメリットについて書いていきます。
他人の視点で見てくれる
これがメリットの大部分を占めます。
一人で書いていると、どうしても自分の中だけで完結してしまいます。
つまり、自分だけにしかわからない表現やご都合主義になることが多くなっていきます。
これは数多く書いている人ほど、陥ってしまいます。
自分の中では書かなくてもわかるだろうと思っていても、第三者の目で見るとわからない、ということがあります。
そういうのは意外と指摘されないとわからないものです。
しかも、そういう癖はなかなか直らず、何回も指摘されて修正することでやっと直すことができます。
また、必ず講師や他の生徒の人たちにも読んでもらうことになるので、自然と「他人に見せる」という意識が芽生えます。
これは一人で書いているとなかなか持てない意識です。
中には作家仲間や友達に読んでもらっている人も多いかと思います。
ただ、その場合はどうしても、あなたに気を使って感想を言うはずです。
そうなると、突っ込んだ感想ではなく、無難なもので終わることが多いです。
ですが、講師の場合は常に「プロでも通用するか」という視点で見てくれるので、突っ込んだ指摘をくれます。
素直に受け入れる心が必要
これも多く書いている人ほど大きくなっていくのですが、自分の考えに固執する場合があります。
例え、講師の先生の言うことでも素直に聞くことができない状態になります。
そうなると、結局は学校に行く利点が一つなくなってしまいます。
ちゃんと、他の人の意見に耳を傾けると決めてから学校や講座に通うようにしましょう。
これは下の記事でも書いたのですが、自分と合う講師の先生の意見というところが重要です。
尊敬できる講師の言うことであれば、素直に聞き入れることができるでしょう。
指摘されるメンタルが必要
学校や講座に通う場合、講師からかなりの数の指摘を受けることになります。
中には書いた作品が、半分以上がボツと言われることも多々あります。
指摘され慣れていない人は、それだけで「自分には才能がない」「指摘されるのが面白くない」と思ってしまいます。
ですが、そこを我慢して書いていくうちに、必ずいつか自分の成長を感じるときがあります。
作家は一人で書けるのでストレスがないという印象がありますが、逆になります。
プロになれば、自分が意図するものが否定される、変えられることが数多くあるのです。
それに耐えうるメンタルが必要になります。
そういう点で、学校や講座に通うと、そういうメンタルも鍛えられます。
聞き過ぎてもダメ
上で書いていることとは逆になるのですが、意見を聞き過ぎてもダメです。
学校や講座では先生だけではなく、他の生徒の人の意見も多く聞くことになります。
それを全部聞き入れて、作品に反映しようとすると逆にとっ散らかった作品になってしまいます。
それは人それぞれの考え方がありますし、それは全部一つの方向を向いているわけではないからです。
中には正反対のことを言う人もいるでしょう。
そういう場合は、ちゃんと自分の中で取捨選択していくことが必要になります。
他人の目に触れることを意識するのは大事ですが、気にし過ぎてもいけません。
プロになれば、様々な読者に作品を視聴してもらうことになります。
そうなれば、必ずと言っていいほど、否定的な意見を言う人もいます。
そういう場合、その意見を聞き流すというスキルも必要になってきます。
手法を学べる
独学でも学べるところですが、様々な作法や手法を学ぶことができます。
例えば、同じ三人称視点で書く場合でも、神視点とキャラ視点などの手法があるなどです。
また、シナリオの場合は、普段あまり触れる機会がないので、知らない手法が多いです。
この辺は機会があれば、このブログでも書きたいと思います。
また、ストーリやキャラの作り方なども教われるので、必ずプラスになるはずです。
さらに、手法は知るだけでは使いこなせません。
使ってこそ、身についていきます。
そこで変な使い方をした場合でも、ちゃんと講師に指摘されるので正しい使い方を身につけられます。
書く習慣が定着する
学校や講座では、必ず課題が出されます。
課題をこなしていけば、自然と書く習慣というものがついていきます。
また、上でも書きましたが、いくら理論や手法を知っていても、実際に何度も書かないと身につきません。
なによりも書くことが大事です。
私も最初に講師の先生に言われたのが、シナリオや小説は書けば書くほど上達するということです。
この辺はスポーツと一緒ですね。
いくらスポーツ理論などが完璧に頭に入っていても、実際に体を動かして練習しないと身につかないです。
ここで重要な注意点があります。
それは、必ず課題は出すようにすることです。
中学、高校と違い、講座では課題をしなくても怒られることはないです。
なので、サボり癖がついてしまうことがあります。
ですが、課題をしなければ、せっかく講師の先生に見て貰える機会が減ります。
それは、講座に通うメリットを自分で潰してしまっているのと同じです。
1作作って終わりにならない
課題をこなすことや手法、ストーリーの作り方を教わるので、1作品作って燃え尽きるということがありません。
よく聞くのが、1作書いてそれが賞で大賞を取り、スムーズにデビューしたのがいいが、2作目は何を書いていいのかわからない、書きたいものがないという人がいます。
また、例え書きたいものがあったとしても、時間が物凄くかかってしまうということがあります。
作家というものはある程度、スピードが求められます。
作家が書きたいときに書くというのが通用するのは、大御所になってからです。
デビュー当時は特に、次々に作品を書いていくのが重要になっていきます。
その点で、多作になれるという点では、講座はうってつけとなります。
採用されやすい/デビューしやすい
ゲーム会社でシナリオライターをやりたい場合、何かしらの「実績」が必要になります。
デビューやフリーランスでシナリオを書いたことがあるというのなら問題はないのですが、「未経験」の場合は正直にいって、厳しいでしょう。
ですが、学校に通っていたとなれば、基礎的なものは出来てると見てくれるので、採用されやすいでしょう。
また、いざ、入社した時に基礎力があるのとないのとでは雲泥の差が生じます。
小説の場合、普通は、賞を取ってデビューということしかできませんが、学校や講座に通っていると賞以外でもデビューできることがあります。
例えば、出版社の方で企画は通ったのに、書いてもらえる作家がいない。
そんな場合は講師を通じて、紹介されるということもあります。
また学校独自の賞というものもあります。
生徒のみ参加できる賞です。
特に大きな学校や講座は、コネも多く持っていますから実力があればそれだけ、デビューの幅が広がっていきます。
これはなかなか、個人で書いているだけではつかめないです。
ライター仲間ができる
作家仲間ができるというのは、かなりの大きな利点となります。
自分一人だとモチベーションが保てなくても、仲間が頑張っているなら、自分もとなります。
以前、学校で聞いたのがデビューの人数は年によって結構バラバラで、デビュー者が出る際は立て続けに出ることが多いらしいです。
また、同じ作家なので話も合うでしょうし、作品を見る視点も作家よりなので、感想を貰うのも普通の人に貰うよりも質の良いものが貰えるでしょう。
いい意味でも悪い意味でも友人に引きづられる
1点注意があります。
仲間は選びましょう。
必ず書く人と仲良くなりましょう。
書く人に影響を受けて、自分も書くようになる半面、書かない人の影響を受けて自分も書かなくなる場合もあります。
下手をすると、講座に通う前よりも書かなくなる人もいます。
学校や講座には様々な人が来ます。
書くことよりも、既存の作品について話すのが好きという人も、中にはいます。
ファミレスなどで、既存の作品のことをずっと話したり、理論的なことばかり話す人がいます。
それで、書くのであれば問題はないのですが、そういう人は話すことで満足して、書かないという人が多いです。
講座などは中学や高校と違い、厳しくないので怠けてしまう人も出てきてしまうのです。
是非、多作で人の意見を素直に聞き入れられる人と友達になりましょう。
それでは、今回はこの辺で終わらせていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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