【ストーリーの作り方】読者の引き付け方を解説

シナリオライター編
投稿サイトに小説を投稿している中で、急激に、もしくは徐々にでもPVが減ってきたなんてことはないでしょうか? また、更新したとTwitterでつぶやいても、いまいち反応が薄いなんてことも経験したことはないでしょうか? ある程度、ファンも付いているはずなのに、なぜ?と思うでしょう。 どうして、そんなことが起こるかというと、それは「読者が続きを楽しみにしていない」からです。 では、どうやって「読者が続きを気になる」ようにするのか? 先に結果をいうと「謎を使う」です。 今回の記事を読んで、サスペンスを使いこなせば、読者はあなたの小説の更新を心待ちにし、更新すれば反響が出ることになるでしょう。 では、詳細を解説していきます。

テコ入れは逆効果になる可能性がある

PVが落ちて来たときに何をするかというと、多くの人は「テコ入れ」を考えるでしょう。 きっと、その作品に「飽き」が来たのだろうと考え、「新しい要素」を入れようとします。 例えば、新しいキャラを入れる、物語の雰囲気を変える、主要キャラを退場させる、などなど、派手なことをやってしまいたくなります。 確かに、漫画の雑誌などでは人気が落ちた際は上のようなテコ入れをすることが多いです。 もちろん、これで上手くいくパターンもありますが、当然、上手くいかないパターンも存在します。 例えば、「新しいキャラ」を入れるとしましょう。 そうなれば、その新しいキャラを描くことになるので、新しいキャラに「ページを裂く」ことになります。 ですが、考えて見てください。 読者は今まで登場しているキャラの方が「共感度」は高いわけです。 あなたは友達と初めてあった転校生と、どちらと遊びたいと思いますか? それは小説でも同じことです。 読者は今まで出てきている登場キャラの方が見たいと思っている場合もあるのです。 新しいキャラが人気の出るキャラならいいのですが、新しいキャラを追加したのに、そのキャラの受けが悪いとなれば、最悪です。 読者はもっと登場しているキャラクターを見たかったのに、見たくもないキャラクターを延々と見せられるわけです。 そうなれば、「もっと読む気がなくなる」でしょう。 これは主要キャラの退場にも同じことが言えます。 確かに、主要キャラが退場するとなれば、そのシーンは盛り上がります。 ですが、その後、その読者の感情を維持するのは難しいのです。 その退場するキャラが人気であればあるほど、退場するときのシーンは盛り上がります。 ですが、それが過ぎた後、一気に物語が冷えてしまう可能性が高いでしょう。 思い浮かぶ例としては、DEATH NOTEでしょうか。 人気のLが退場してからは、読者の熱量も低くなったのを感じましたね。 最後に、「展開を変える」ですが、これはもっとリスクが高いです。 そもそも、今の読者は、「今のあなたの小説」のファンのわけです。 つまり、その雰囲気が好きという可能性が高いわけです。 それをガラッと方向を変えるとなると、「これが見たかったわけじゃない」となる可能性が高いわけです。 そして、強引に変えたとなると、「あなた自身の持ち味」も消えてしまう可能性も高いのです。 そう考えると、PVが低くなったからといって、安易に「テコ入れ」をすると失敗する可能性が高いというわけです。

読者の興味を引いておく

それでは、PVが低くなったときにどうすればいいのでしょうか。 それは「読者を気にならせておく」という状態を引っ張っておくということです。 例えば、あなたが心理テストを出されたとしましょう。 あなたはテストに答えて、さあ、そのテストは一体、どんな心理状態を示しているのかという「結果」が聞きたくなります。 ですが、相手は「結果は明日話す」と言われたらどうでしょうか? あなたは「明日まで」悶々と「その結果」が気になるでしょう。 これはクイズ番組でもよく使われる手法ですね。 絶対に「正解はCMのあと」です。 正解を出してからCMにいくことはありません。 人間は好奇心が強い生き物です。 ダメだと言われたら余計やりたくなる生き物です。 つまり、この人間の本能を使うわけです。 では、その本能をどうやって使うかというと、それは「謎」です。 読者に「この続きはどうなるんだろう?」と思わせるのです。 あなたは小説をアップする際に、「キリのいいところまで書いて」投稿してませんか? これでは正解を出してからCMにいくのと一緒です。 連載漫画を見てみると、勉強になると思います。 最後は必ず気になるところで終わっていませんか? じゃあ、毎回毎回、謎を作って回答を出すという形にしないといけないのか?と思ったでしょうか。 それができればいいのですが、そうも上手くはいかないものです。 ネタも尽きてきますからね。 「謎」といっても、そこまで大げさにしなくてもいいのです。 「気になる」程度でもよいのです。 「そのとき、ある男が現れた」でもいいわけです。 読者は「一体、誰が現れたんだ?」と「気になる」わけです。

謎の入れ子状態にする

この謎というのは毎回、出しては解決して、出しては解決して、という流れにしない方がいいでしょう。 なぜなら、話がその都度、途切れるように感じるからです。 では、どうしたらいいのかというと、大きな謎があり、それを解明していく中で謎があり、そして、その中でもさらに謎があり、という形です。 これはRPGを例に考えて見るとわかりやすいでしょう。 まず、大きな謎というのは「主人公は魔王を倒せるのか」というものになります。 そして、魔王を倒すためには伝説の剣が必要という情報が出た際に、その剣が折れていたとします。 そうなると「どうするの?」と読者は思います。 そこで、主人公は伝説の剣を新たに作ることにします。 伝説の剣を作るにはオリハルコンが必要になるのですが、そのオリハルコンが巨大な龍に飲み込まれてしまいます。 そうなると読者は「どうするの?」と気になります。 このように、まずは大きな謎、つまり「どうなるの?」という感情で引っ張りつつ、あらたな「どうなるの?」という状況を作り出し、また、その状況に対して「どうなるの?」という感情で引っ張っていきます。 読者の中に、この「どうなるの?」という思いがあれば、読者はあなたの小説の更新を心待ちにするでしょう。 この「どうするの?」という引っ張り方の秀逸な作品として、ドラマの「あなたの番です」と「真犯人フラグ」があります。 毎回、終わり方が秀逸で、次週が楽しみで待ち遠しいといった構成で作られています。 勉強の為に見てみるのもいいでしょう。 どちらもHuluで見ることができます。 それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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