せっかく良い題材やネタを思いついたのに、ストーリーにするときに失敗してしまうと、その作品は駄作になってしまいます。
今回はせっかくの題材やネタを無駄にしないためにも、ストーリーの作り方に関して解説したいと思います。
そもそも面白いとはなんなのか?
まず、最初に「面白いストーリー」というのはどういうものかという部分を考えなければなりません。
ここで知っておいてほしいのが、「万人が面白い」というストーリーは存在しません。
例えば、子供の多くは「アンパンマン」を夢中で見ますが、大人になって夢中で見る人は「少なくなって」います。
逆に、爆発的に人気となった「進撃の巨人」を子供が面白いと思って見ることは「少ない」でしょう。
つまり、見る人によって「面白い」という概念は「変わって」いきます。
ここを忘れて「万人に受けるストーリー」を作ろうとすると失敗してしまいます。
では、どうするかというと「ペルソナ」を設定してから作るとよいでしょう。
この辺りに関しては、下記の記事で深く解説しているので、是非、読んでみてください。
ストーリーには型がある
ペルソナを設定した後で、次にすることは「型」を決めることです。
型というのはどういうことかというと、ストーリーというのは形が決まっているということです。
例えば、「人の顔」を考えてみましょう。
人間の顔は目が2つ、鼻と口が1つあり、耳が2つあります。
そして、その配置も決まっています。
ストーリーもこれと同じで、「流れ」が決まっています。
逆にこの流れから外れてしまうと「面白くない」ストーリーになってしまいます。
(正確に言うと面白くないストーリーになる可能性が高いです)
では、どういう流れが「面白い」ストーリーになるかというと、あなたも聞いたことがある「起承転結」や「三幕構成」などです。
これは先人たちが「面白い」ストーリーにするために作り出した型になります。
この「型」については下記の記事で詳しく解説しています。
型をさらに面白くする「構成」
型が決まって、いざ、物語を書いていく際に、もっと「面白く」するのが「構成」です。
せっかく、面白い流れのストーリーを書いても、「伝わらなければ」意味がありません。
また、「伝え方」によっても、「面白さ」は大きく変わってきます。
それらを効果的に見せる手法が「構成」になります。
同じストーリーだったとしても、構成によって、「面白さ」は大きく変わってきます。
プロは、この「構成」が上手いです。
言ってしまうと、少し流れが悪いストーリーだったとしても、「構成」によって「面白く」できます。
なので、「起承転結」や「三幕構成」などを勉強するのも大切ですが、「構成」はプロになるのに避けて通れない技術になります。
構成を磨けば、「ヒット」させる確率が高くなっていきます。
高橋留美子先生やあだち充先生、藤田和弘先生などは、多くのヒット作を書かれています。
これはネタや題材の強さはもちろんありますが、先生の独特の「構成」の技術によるものが大きいです。
同じネタや題材でも、出来上がるものは全く違います。
それは料理に例えるとわかりやすいでしょう。
同じ材料でも、料理人によって出来上がる料理の味は全く違うのと同じです。
構成については、下記の記事で解説していますので、是非、ご覧ください。
構成の勉強は数をこなすしかない
構成に大事さがわかったところで、次に、この構成力はどうやって磨けばよいかについて解説します。
これは簡単です。
簡単ですが、楽ではありません。
それはどういうことかというと、「多くの作品の構成を知る」ことです。
つまり、世の中に溢れている作品の構成を見ていくことです。
そのことで、あなたの中に、構成のパターンが作られていきます。
その構成のパターンを、さらに自分なりに組み替えることで、あなたのオリジナル構成が作られていきます。
ただ、いきなり、作品の構成を見ていく、と言われてもどうやっていいのかわからないでしょう。
そんなときは、このブログで作品の構成を解説していますので、見てみてください。
よく、物語の勉強をするのに、たくさんの作品を見た方がいいと言われます。
ですが、物語を楽しんで見るだけではあまり勉強になりません。
何を見るかと言うと、「キャラクター」「テーマ」「描写の方法」などなど、様々なことがあげられますが、まずは「構成」を見ることに集中することをお勧めします。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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