ゲームの運営が続き、ストーリーが進んでいく中で、キャラクター同士の恋愛要素が出てくる場面も出て来るかと思います。
いわゆる、「いい雰囲気」というものです。
もちろん、ゲームジャンルにもよりますが、キャラクターが登場するのであれば少なからず影響する可能性があります。
今回はソーシャルゲームにおける、キャラクター同士の恋愛要素についてを解説していきたいと思います。
売り上げに直結する
キャラクター同士の恋愛に関してですが、絶対に軽く考えてはいけません。
最悪、そのゲーム内の売り上げに影響を及ぼす可能性が高いです。
どういうことかというと、ゲームの売り上げの大半は「キャラクターのガチャ」になってきます。
そして、そのガチャが回るか、というのはユーザーさんが「そのキャラクターを欲しい」と思うかどうかになります。
では、どういうところでユーザーさんが「そのキャラクターが欲しい」と思うかというと、下記の2点になるかと思います。
1.性能的に強いので欲しい
2.そのキャラクターが気に入っているので欲しい
1の性能が良いので欲しい場合は問題ないのですが、2のそのキャラクターが気に入っている場合は、「恋愛要素」はかなり影響しています。
これは「アイドル」を例にするとわかりやすいでしょう。
大人気のアイドルが、結婚、もしくは恋人がいるとニュースで報じられた際、そのアイドルの人気が一気に下がるという話は聞いたことあるのではないでしょうか。
これは、ゲームキャラクターでも同じように当てはまります。
好きだったキャラクターに、ストーリー上で恋人ができたら一気に冷える人も出てきます。
下手をするとゲーム自体を止めてしまう可能性すらあります。
そのくらい、キャラクターというのはゲームにおいて大きく影響を及ぼしています。
運営やライターは、つい「ただのキャラクター」として考えてしまいがちですが、アイドルと同じように「一人の人間」と考えた方が良いくらい、慎重にならなければなりません。
「アイドルと違って、2次元のキャラクターなんだから、誰かと恋人同士になったり結婚したりしてもいいだろう」
「アイドルと違って、キャラクターは2次元で、現実で結婚したり恋人になれる可能性なんか0なんだから、そこまで気にしないだろう」
なんてことを考えてはいけません。
ユーザーさんはそんな垣根は意識していません。
自分の中で、一人の人間として存在しているという感覚を持っています。
いくら、ストーリーで盛り上げたいと考えたとしても、安易に恋愛要素を加えてはいけません。
好きなゲームの人気キャラクターを見てみてください。
上位に「恋人がいるキャラ」や「結婚しているキャラ」はほとんどと言っていいほど、入っていないでしょう。
ストーリー上で恋人同士になってしまったキャラクターは、一気に人気が落ちることもあります。
もし、そのキャラクターが運営するゲーム内の、人気1位のキャラクターだったら、どうでしょうか?
一気に人気が落ちることにより、ユーザーさんが「欲しい」と思わなければ、ガチャは回りません。
そうなると売り上げはどうなるか、火を見るよりも明らかですね。
匂わしもNG
恋人同士、結婚までいかなくても、「いい雰囲気」程度なら大丈夫だろう、と思うかもしれません。
ですが、それは違います。
少しでも「恋愛要素と取れる内容」が入っていれば、冷めることは十分あります。
これはそのキャラクターが好きであれば、あるほど、顕著に現れます。
以前、あるソーシャルゲームでこのようなことがありました。
前提として、そのゲームは主人公を男か女かで選ぶことができる仕様となっています。
そのゲームとあるゲームがコラボを行ったときのことです。
コラボ先は、「女の子だけしか出てこない」世界観だったのですが、ソーシャルゲーム側では主人公を「男」が選べるという点で、「男と話すのはダメだろう」という意見が集まったそうです。
これはユーザーさん視点の主人公でさえも、「男として、そのキャラクターと絡むのは嫌」ということになります。
そのくらい、ユーザーさんはキャラクターに思い入れをもちます。
「話すこと」さえも、嫌悪感が出る場合もあるのですから、「頬を赤らめた」や「手を繋ぐ」、「長い時間二人だけで過ごす(何もなくても)」場合でも、冷めてしまう可能性はあります。
また、ペアルックや相手の服を着る、なんてことも気にするユーザーさんはいます。
ストーリーの設定や、流れをチャックすることも重要ですが、この「恋愛要素」については、設定と同等に扱うくらいの慎重さが必要になってきます。
恋愛要素を入れたい場合
では、どうしても恋愛要素を入れたいといった場合はどうすればよいかです。
よくある方法としては、「主人公」とそのキャラクターとの恋愛要素にする、という手法です。
主人公はユーザーさん視点なので、そこに嫌悪を示す人は少ないかと思います。
これは「ライトノベル」でよく見る、ハーレムものの手法になります。
ただ、その場合、「やり過ぎてはいけない」ことを念頭に置いておきましょう。
あくまで、「匂わす」程度にしてください。
結婚や恋人同士というところまで進めてはいけません。
なぜなら、主人公=ユーザーさんなのですから、ユーザーさんが「そのキャラクター」をあまり好きでなかった場合、無理やりくっ付けられた感がするので、それはそれで冷めてしまうわけです。
その辺のニュアンスはライトノベルがとても勉強になると思うので、ハーレムものの作品を読んでみるとよいでしょう。
もう一つの方法は、「モブ」もしくは「人気のないキャラ」同士で恋愛要素を入れるという手法です。
つまり、「人気が落ちても問題ないキャラクター」でやるということです。
そうすれば、売り上げに影響することは最小限にとどめることができるでしょう。
ただし、その場合も問題はあります。
まず、モブ同士での恋愛要素を入れた場合ですが、「モブ」のため、ユーザーさん的には「どうでもいい」と思われてしまうことが多く、「ストーリーの盛り上がりに欠ける」可能性が高いです。
また、人気がないキャラクター同士だったとしても、「ファンがいないわけではない」ので、ある程度の不満は出てしまうでしょう。
まとめ
このように「恋愛要素」というのは、かなりシビアに扱っていかなければなりません。
そのキャラクターが人気になるか不人気になるかは、ストーリー次第のところもあります。
「ストーリーの面白さ」だけではなく、キャラクター自身にも目を向ける必要があります。
それでは今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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