ゲームプランナーってどんな仕事をするの?3つの業務内容の解説

転職前にやるべきこと

ゲーム会社の求人で、よく見かけるのがプランナーという職種ですが、一体どういう仕事をするのかわからないのではないでしょうか。
今回はゲームプランナーの業務内容について解説していきます。

プランナーの仕事は多い

プランナーといっても、かなり多くの種類の業務があります。
一般的に当てはまる業務は大きく分けて次のようになります。

・ゲームバランス調整
・イベント施策考案
・進行管理

3つなら全然多くないと思ったのではないでしょうか。
ですが、一つの項目内に複数の業務内容が入っています。

では一つ一つ細かく見ていきましょう。

ゲームバランス調整

ゲームバランス調整はゲームの核といっても過言ではありません。
ここが崩壊すると、ゲーム自体が崩壊していきます。
バランス調整は必ず熟練したプランナーが担当します。

業界に入って1年目2年目のプランナーにはあまり回ってこない業務といえるでしょう。
逆にバランス調整をしていた経験があれば、転職する際はかなり有利になります。
ですので、今はまだ経験していないとしても、バランス調整の担当者に色々話を聞いておくとよいでしょう。
話を聞いて、少しでも手伝っていけば、ドンドンと作業を振られるようになるので、パンクしない程度に手伝っていくのも手です。

ではバランス調整といってもどういうものがあるのでしょうか。
・ユーザーレベル
・キャラ作成とキャラ性能設定
・スキル設定
・武具性能設定
・エネミー性能設定

ざっと挙げただけでもこれくらいはあります。

ユーザーレベル調整

これはユーザーレベルがどのくらいの経験値で上がるのかや、どのレベルに達したら何の値が上昇するかを設定していきます。
基本はコスト値の上昇やフレンド枠の追加、AP値の上昇といった項目になるでしょう。
あまりゲーム内での強さには関係しない箇所になりますが、レベルが上がりやす過ぎてもいけませんし、上がりにくくてもいけません。
ユーザーの不満がたまらないように、設定していく必要があるので現状のクエストでの得られる経験値などもしっかりと参考にしながら作成していきましょう。

最初の段階は上がりやすく、あとになるほど上がりにくいというのが一般的でしょう。

キャラ作成とキャラ性能設定

どんなキャラクターを出すか。
バランス調整の中でも、一番の核となる部分です。
キャラクターの基本的な強さ(攻撃力、防御力、HPなど)やスキル設定をする部分になります。
特に重要なのが、どんなスキルを付けるかになります。

基本的な強さの数値が低くても、便利なスキルが設定されているとユーザーにとっての入手優先度は上がります。
いいスキルがついているキャラクターだと、ユーザーが欲しがるので当然売り上げが上がります。
逆に言うとここで失敗すると売り上げが下がります。

このキャラ性能設定の部分が熟練のプランナーが担当する場合が多いです。

売るためにドンドン強いキャラを出していけばいいとわけでもありません。
すぐに強いキャラが出てくるようになれば、ユーザーは少し待てば、どうせまた強いキャラが出るんだろうと思い入手しようと思わなくなります。
また、強いキャラを出すということは過去のキャラが相対的に見て弱くなっていくということになります。
せっかく手に入れたキャラがすぐにゲーム上で使えなくなっていくという状況になるとユーザーは冷め、ゲームを止めていくことになるでしょう。

なので、インフレをさせずに、かつ、新しいキャラにどういう魅力をつけて、ゲーム全体のバランスを取るかが重要になります。

ゲームの寿命にも関係するので、しっかりと慎重に決めていきたい部分になります。

スキル設定

これは上のキャラ性能設定と同じ担当者がやることが多いです。
キャラの固有のスキルだけではなく、汎用性のあるスキルなども設定していかなければなりません。
全てのスキルを固有のものにしていくと、作る側の工数が膨れ上がっていきます。

そういう部分も踏まえて、全体的なスキルの構成を把握しておかなければなりません。
また、スキルの中では効果が重なるという場合も多いです。

スキルAとスキルBの効果が重なって、想定外の物凄いダメージ量が出るなんてこともゲームではよく聞く話です。
そうなるとスキルの調整をしなくてはなりません。
スキル効果の下方修正です。
お金を出してガチャを引いたユーザーは下方修正にはかなり敏感になります。
当然、下方修正されたら面白くありません。
下手をするとゲームを止めてしまうなんてこともあります。

スキル設定をする場合、はやり、全体的にスキルを見直した上で設定していくのがよいでしょう。

武具性能設定

ゲームの中ではキャラクターに装備する武具やアクセサリーなども存在することが多いです。
このキャラにこの装備をするとかなり強くなる、という形です。

キャラクターはガチャなどで入手することになりますが、武具などは「報酬」として手に入ることが多いでしょう。
つまり、イベントなどをやってもらうための報酬設定になります。

ここの性能が悪いと、別にイベントを走らなくてもいいと思うユーザーが増え、あまり盛り上がらなくなることもあります。
逆に報酬がよいと、かなり盛り上がります。

ですので、武具性能に関しても、やはりキャラ性能と変わらないくらい重要になってきます。

グランブルーファンタジーというゲームでは、いいキャラを持っていれば強くなれるというわけではありません。
武器の要素がかなり重要で、逆に言うといいキャラを持っていなくても、武器が揃っていればかなり強いという状況になります。

こうすることで、育成のポイントが二軸になり、戦闘での工夫の幅も広くなり、熱中していくという流れになります。

エネミー性能設定

いくらキャラクターや強い武器をそろえたところで、それを発揮できなければ意味がありません。
育てたキャラクター達をぶつけられる相手がエネミーです。

ユーザーは倒せなかった敵を倒せるようになることで、自分の成長を感じられます。
かといって、強すぎて全く勝てる気がしないというのも、ユーザーが冷めるポイントになってきます。

当たり前ですが、エネミーの強さも適当に作ってはいけません。
基本的な強さだけではなく、どんな行動(スキル)をしてくるのかで、攻略のポイントが変わってきます。
そういう要素を考えながら、設定していく必要があります。

イベント施策考案

どういうイベントをするかを考え、仕様書を作る業務になります。
イベントと言っても、色々な施策の方向性があります。

たとえば、キャラクターの魅力をユーザーに伝えたいという場合であれば、シナリオに力を入れたイベントになります。
ログイン数を確保したいという場合は、周回させるようなイベントになるでしょう。

また、イベントだけではなく、ガチャ施策もここに入ります。
どういうガチャを入れるかです。
ステップアップガチャや、ピックアップガチャなど、ガチャにも多種多様になってきています。
ユーザーが引きたいと思うようなガチャの仕組みを考える必要があります。

単にいいキャラがドンドン出るようなガチャは、たしかにその時は売れますが、逆にそれ以外のガチャは売れなくなります。
そういう点もしっかりと踏まえて、施策を練っていきましょう。

進行管理

イベント施策やキャラクター制作が決まったとしても、プランナーだけで完成させらるわけではありません。
システム、UI、キャライラスト、アイテムイラスト、テキスト、ボイス、BGMなどなど、様々な素材を作ってもらわないといけません。

ですので、プランナー側がそれぞれの担当者に作成依頼をします。
進行管理の担当者は、「どんな素材が必要」で、「いつまでに必要」かを把握する必要があります。

もちろん、依頼が遅れれば、その分制作期間も短くなります。
すると担当者が追い込まれる形になります。
最悪、リリース予定日に間に合わないということも出てきます。

進行管理の担当者は「何が」「どのくらいの期間で出来るか」をしっかりと把握して、常に逆算して考えるようにしましょう。

進行管理の仕事は他の部署との連携が一番重要になってきます。
情報共有が仕事といってもいいでしょう。

進行管理の担当者がしっかりしているかどうかで、そのプロジェクト内の安定度が決まってきます。

よくあるのが、プランナー側だけで決めて、他の部署に伝えないというのがあります。
ギリギリの期間になってから、「やって」と言ってくるプランナーも多いです。
こういうプランナーは「その作業がどのくらい大変か」を把握していないことが多く、簡単にできると思い込んでいます。
これでは各担当者の不満は溜まるばかりになります。

ユーザーを楽しませるためのゲームを作っているのですから、作っている製作者も楽しんで作れる環境がいいですよね。

以上が、プランナーの大枠の業務内容になります。
詳細に分ければ、もっと業務はあるのですが、それはまたの機会に書かせていただければと思います。

いかがだったでしょうか?
少しでもあなたの参考になっていただければ幸いです。

それでは今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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