ストーリーを作るポイントはたった2つだけ!簡単創作術(基礎編)

シナリオライター編

小説やシナリオを書いても、物語になっていない、ただの日記だと言われることがある。
最初の書き始めの頃は言われることが多いかと思います。
物語を書くには最低限、ここを押さえておけばよいという2点について書いていきます。

物語の創作の技術には起承転結、序破急、伏線、大どんでん返しなどなど多く存在します。
ですが、今回はここを押さえておけば物語になるという2つの要素について解説していきます。

今回は完全に初心者向けの内容となります。

事件を起こす

何もない、ただの1日をそのまま書いてしまうと単なる日記と言われてしまいます。

例えば下のような形です。
朝起きて、ご飯を食べて家を出て、途中で田中君に会って昨日のテレビ番組の話をした。

完全にただの日記ですね。
ではなぜ、ただの日記になってしまうのでしょうか。
それは何も「事件」が起こっていないからです。

別に事件と言っても、突如、魔物が現れるとか通り魔が出てくるとか、そういうものだけが事件ではありません。
事件の内容は小さくてもいいのです。

例えば、朝寝坊するだけでも事件にすることはできるのです。
ですが、ここでポイントがあります。

非日常であること

朝寝坊したとしても「朝ご飯を抜いてダッシュしたら何とか間に合った」ですとこれでも日記になってしまいます。
事件とは「主人公」にとって、非日常でなくてはなりません。

いつも遅刻している主人公の場合、寝坊して遅刻することは日常茶飯事のことで、事件とは言えないほどのインパクトです。
ですが、中学生の頃からずっと皆勤賞で、それが自分にとって誇りと考えている主人公ですとどうでしょう?

寝坊して遅刻しそうというのは「大事件」です。

なので主人公にとって、非日常的な事件を起こすというのがキーポイントになります。

例えば、「こち亀」の両さんが仕事をさぼってパチンコに行き、借金取りに追われ、大原部長に怒られるというのは両さんにとっては日常です。
同じ大原部長に怒られるにしても、いつもとは違う「非日常」なことをして怒られるという流れにしないと両さんの日記になってしまいます。

また、どうして主人公にとっての非日常にしなければならないかというと、主人公の反応がいつも通りになってしまうからです。
主人公にとって日常なことは、やはり主人公にとっては当たり前なので、普通の反応しかしません。
非日常的なことが起こって、初めて主人公が何かしらのリアクションをします。
それが物語になっていくのです。

よく勘違いしてしまいそうなのが日常系の場合があります。
日常系なので、キャラの日常を描くだけと思いがちですが、そうではありません。
たとえ日常系の物語だったとしても小さな「事件」は起こっています。
つまり、キャラたちの「非日常」的なことが起こり、それに対してのリアクションが描かれているはずです。

日常系の物語は小さな事件を起こすのがとても上手いです。
どのような事件をどうやって起こしているのかはとても参考になりますので、ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。

おすすめの日常系漫画です。
・よつばと

普通の人から見ると日常的なことでも「よつば」から見ると非日常的なことが描かれています。

事件を解決する

事件を起こしたら解決させないといけません。
解決させないと、どこか物語が尻切れな感じを、読者に受けさせてしまいます。
物語が終わっていないような感覚を持たれてしまいます。

一見すると事件を解決していないという物語のジャンルがあります。

それは「怪談話」です。

不気味なこと(事件)が起こり、主人公は恐ろしい目に合う、または聞いた話という流れで進みます。
最後は解決しないで終わることのほうが多いです。
ですが、ここでも注意が必要です。

事件に巻き込まれた人物は、必ず事件を受けてどうなったかが描かれているはずです。

例えば「トイレの花子さん」ですが、単に「トイレの花子さんに会った」だけですと、これも日記になってしまいます。
たしかに「花子さん」に会うのは、主人公にとっては「非日常」です。
ですが、会って、怖い思いをした、で終わると日記になります。
なので、「花子さんに会って」「どうなったか」までを書いて、初めて物語になります。

怪談話は事件の根本は解決しないことが多いですが、起こった事件に関してはちゃんと終わらせています。

オチをつける

実は〇〇だった。実は△△だった。
その物語は、このオチの為のもの、という形でつけるのがオチです。

事件を終わらせる際にオチを付けると、ぐっと物語が引き締まります。
また、オチを付けることで日記とは言われなくなります。
というのも、オチが付くのは「創作」ならではの要素だからです。

現実で起こることに関してはオチなど付くことはそうそうありません。

ですので、オチをつけることで日記とは違う物語となっていきます。

ただ、オチがなければ物語ではない、というわけではありません。
事件が起き、事件が解決すれば物語となります。
ですが、それだけだと書き方によっては日記だと相手に思われることがあります。

物語は読み手が受ける印象がすべてになってしまうので、たとえ自分が日記ではないと思っていても、相手に日記だと思われてしまえば、そうなってしまうのです。
オチがあるのと、ないのとでは受け手に対する印象はかなり違ってくるでしょう。
ですので、物語を作る際はオチを入れるように心がけるとよいでしょう。

まとめ

物語は「非日常的な事件を起こし」「事件を解決させる」一連の流れになります。
読み手は主人公が事件を受けて、どう解決していくのかを楽しむのが物語です。

物語を作る際は、決して、単に日常で起きたことを順番に書くだけの日記にならないように注意しましょう。

それでは今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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